緊急事態宣言が複数回実施され、引き続きテレワーク強化が求められる中で、労働組合のイベントもオンライン化が検討されています。
労働組合員同士の結束を高めるために重要なレクやイベントをスムーズに実施するために、今回はオンラインイベントのポイントや事例を集めてみました。

労働組合の役割について

労働組合の役割

皆さんは労働組合に加入していますか?
労働組合とは、会社で働く人たちが主体的に、自分たちの働く環境・条件を改善することを目的として集まった団体を指します。

労使(労働者と使用者、つまり社員と会社のこと)の関係は本来対等にあるべきですが、どうしても労働者(社員)の立場が弱くなりがちです。
そのため、社員たちが団結して、賃金や労働時間などの維持や改善、経済的地位の向上をするために労働組合をつくることが認められています。

労働条件の改善といっても、賃金や労働時間だけ維持・改善すればいいわけではありません。
より働きやすい職場環境をつくるため活動するのが労働組合のミッションのため、さまざま人との交流機会やセミナーイベントなども、積極的に運営しています。

労働組合に参加するメリット

労働組合に参加することは原則自由ですが、労働組合に参加することで、幅広い人脈形成をできる点はメリットといえます。
社内に相談相手がいなかったり、会社から不当な扱いをうけてしまったりした場合、労働組合があれば一人で戦わなくて済むため、安心度が高いでしょう。

労働組合は横のつながりを強化するため、レクリエーションの企画やセミナーを随時実施しています。

オンラインでの開催も可能!withコロナにおける労働組合の現状

労働組合の現状

労働者の安心を守る労働組合ですが、残念ながら、新型コロナウイルスの影響で対面でのイベントの開催が困難になっています。
国際経済労働研究所が実施した組合員向けのアンケートによると、組合活動の中でも「会議、執行委員会」と「イベント・レク、 セミナー・研修」に影響が出たと回答してる割合が高いです。
組合員同士のコミュニケーションが薄れると、労働組合の機能が弱まってしまう可能性があります。
この状況を受けて、最近では労働組合でも、オンラインで実施できるさまざまなイベントを企画するケースが増えているのです。

参考:『コロナ禍における組合の取り組みに関するアンケート 結果(概要)

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労働組合のレクで使える!オンライン開催する際の準備ステップ

労働組合の準備ステップ

労働組合のレクやイベントを、コロナ禍でも安全に進めていく方法について、3つの準備ステップにてご紹介します。

1. 企画フェーズ

まず、労働組合のレクやイベントを企画するときのポイントを解説します。
もっとも重要なのは、「このイベントは何を目的に行うのか?」を明確にしておくことです。
目的の決め方は「組合員同士の交流をする」といった、ざっくりしたものではなく、「組合員の〇〇さんやxxの部署の方に、こんなテーマについて話し合ってもらいながら交流を促進したい」など、具体的に決めておくと企画が進めやすくなります。

次に、オンラインイベントの準備も含めて、スケジュール管理に気を付けましょう。
オンラインイベントは、事前準備と企画の練り込みが非常に重要ですから、2~3か月くらいスケジュールに余裕をもって、進めておくと安心です。

また、企画段階で参加してほしい方のリストアップと声掛けも忘れずに依頼しましょう。
最近ではあちこちでオンラインイベントが増えているため、直前すぎるスケジュール調整はNGです。

2. 準備フェーズ

本格的な準備フェーズでは、どの配信プラットフォームを利用するか検討しましょう。
ウェビナーイベントではZoomを利用するケースが多いですが、InstagramのインスタライブやYouTubeのYouTubeライブも人気です。
それぞれのツールに強み、弱みがあるので、どうしても決められなければオンラインイベントのプロに相談するのもおすすめです。
オンラインイベントのサービスを提供している会社に依頼すれば、ツール選定そのものを任せることも可能です。

オンラインイベントでは、映像や音声、証明や音響、通信設備も重要です。
動画配信の場合、通信容量が大きくなるため、必ず利用している通信容量が十分か確認してください。

また、場合によっては防音ブースや会場をおさえる必要もあります。
機材をそろえるのが面倒であれば、機材がそろっている会場を使う手段もあるでしょう。

下記に簡易的な準備段階のチェックリストを用意したので、ぜひ参考にしてみてください。

オンラインイベント準備チェックリスト

  • 配信ツールの選定
  • 画面の背景の準備(オンライン名刺、Zoom用背景、グリーンバックなど)
  • ウェブカメラ
  • イヤホン、マイクなど音響機器
  • 証明、リングライト(顔色を明るく見せるもの)
  • 通信設備(Wi-Fiやルーターの容量確認)
  • 代替端末の準備(トラブル時の代替端末)

効果検証

イベント終了後は、必ず効果検証を忘れずに実施しましょう。
労働組合のレク、イベントは開催して終わりではありません。
企画時に決めた目的を達成できたか、実際にオンラインに移行して組合員はどのように感じているのか、アンケートで意見を集めるとよいでしょう。

オンラインでも開催可能!イベント事例5選

イベント事例

ここからはオンラインでも開催可能なイベント事例を5つ、ご紹介します。

1. オンライン運動会

オンラインでも運動会の実施ができるのはご存じでしたか?
今までは広い体育館や運動場を貸切って行われていた運動会ですが、テレワークが当たり前になった今、在宅でも運動会を行うことが可能です。

バスケや野球のような球技スポーツや、大きな運動場でリレーなどは難しいですが、半径2メートルほどの身体を動かすスペースがあれば大丈夫です。

テレワークの運動不足も解消できるので、ぜひ労働組合のイベントに取り入れてみて下さい。

参考:運動会屋のオンライン運動会

2. 寸劇ワークショップ

寸劇ワークショップ

二つ目のイベント事例は、少し個性的な寸劇ワークショップをご紹介します。
寸劇で感情を表現することで、普段話すのが苦手な人も殻を破って自己開示ができますし、他の部署の人ともコミュニケーションを深められます。

感情の出し方や表情などは劇団俳優がレクチャーしてくれます。最大20名参加という少人数プログラムになりますが、オンラインで演劇という非日常体験を共有することで深い絆が生まれます。
プレゼン力向上と深い相互理解の2つを実現し、そしてなによりも思い出に残ること間違いなしです。

3. 組織力強化!ネガポジ変換グループワーク

楽しくレクをしながら、労働組合員の結束力を高める効果が期待できるのが、ネガポジ変換グループワークです。
ネガポジ変換グループワークとは、ネガティブな感情や出来事への見方を変えて、ポジティブな意味に変化させていくルールで取り組みます。
カウンセリングや心理療法で用いられる「リフレーミング」の要素を取り入れた、オンラインでもできる簡単なグループワークです。

まず、集まった組合員同士で身の回りの嫌なことを上げていきます。
全員からネガティブ意見が集まったら、嫌な感情や出来事に対して見方・捉え方を変えていきます。
なるべく良い面を認識しながら、「”流されやすい”というのは”好奇心旺盛”という捉え方もできるよね?」「でもそれって、言い換えればこういうことだよね?」「労働組合でどうやってポジティブに変えていける?」とポジティブに話し合います。

2名以上集まればすぐに実施することができて、事前準備も少ないため気軽に取り入れられる点がメリットです。

4. オンラインだからこそできる!家族参加型イベント

オンラインならではの企画として、組合員の家族に参加してもらうイベントもおすすめです。
コロナ禍で出掛けることが難しいものの、家族が家の中で楽しんでいる写真や動画を共有してもらって、入賞作品を選ぶというシンプルなイベントです。

入賞者には景品をプレゼントしつつ、写真や動画を見ながら、家族について話してもらうとよいでしょう。
労働組合員同士の理解を深め、家族にも組合のことを知ってもらえるメリットもあります。

参考:家族参加型イベント

5. グループ参加型のクイズ大会

大人数のイベントに最適な、グループ対抗戦のクイズ大会の事例です。
パワポ資料などでクイズをつくるのもよいですが、最近ではオンラインクイズ大会専用のアプリなども増えています。
チーム対抗の早押しクイズなどで一体感を醸成しつつ、大人数でも全員が参加しやすい点がおすすめです。

オンラインでの労働組合イベントに役立つサービス

オンラインの労働組合イベントを実施する際は、オンライン専門のイベントサービスを活用するのもよいでしょう。
ここでは3社のサービス事例を紹介します。

1. バヅクリ

オンラインで社員がつながる場を創る、バヅクリというオンラインイベント提供サービスです。

リリースから約半年で100社以上の導入実績があり、大手のみずほ銀行や新生銀行グループなども取り入れています。
常時50種類以上の豊富なコンテンツが用意されており、オンラインイベントで一番手のかかる企画や当日のファシリテーションをすべて依頼ができるのでおすすめです。

2. ワークライフバランス社「ライフ・スイッチオンライン」

ワークライフバランス社は、オンラインカードゲームのライフ・スイッチオンラインを、労働組合に初めて導入しています。
このカードゲームは、参加者が子育てや介護などを擬似体験できる点が特徴で、立場や価値観が異なる人同士の理解を深められる研修となっています。

また、ZoomやGoogleスプレッドシートなど馴染みのあるツールを活用している点も特徴です。

参考:ライフ・スイッチオンライン

3. 株式会社ワイズリーアンドスロウ マジックワークショップ

株式会社ワイズリーアンドスロウはマジシャンの代表が運営するユニークな企業です。
もともと組合員向けに、オフラインのイベント企画プランを提供していましたが、オンラインの需要が増えた最近では、オンラインマジックワークショップやファミリー向けのマジックイベントプランなど提供しています。

非日常的なマジック体験なので年齢問わず楽しんでコミュニケーションがとれますし、非接触型で実施できるため安心して導入可能です。

参考:オンラインマジックワークショップ

まとめ

労働組合は、国で認められた労働者の権利を守るための団体です。
労働組合が機能するためには、社員同士・組合員同士のコミュニケーションが欠かせません。
新型コロナウイルスの影響で、なかなか対面のレクやイベントの実施は難しいですが、今回ご紹介した事例を参考にしながら、ぜひオンラインイベントにチャレンジしてみてくださいね。