内定者研修をはじめて企画するとき、どのような要素を取り入れ、どのような流れで行えばいいのか、頭を抱えてしまうものです。
そこで今回は内定者研修を行なう際、押さえて置いて欲しいポイントや、内定者研修を企画する上で大切にして欲しい考え方などをレクチャー。
この記事の内容をしっかり理解し、内定者が参加してよかったと感じる内定者研修を実施しましょう。

内定者の悩みと内定者研修の必要性

悩む内定者に向けた内定者研修

まずは、内定者が入社に向けてどのようなことを考えており、なぜ内定者研修が必要なのかをみていきましょう。
内定者が参加してよかったと思う研修を作り上げるために、土台となる必要な知識です。

内定者の悩みとは

内定者は

  • 同期となる内定者といい関係が築けるのか
  • 先輩にはどのような社員がいるのか
  • 今のスキルで社会人としてやっていけるのか
  • 職場はどのような雰囲気、カルチャーなのか
  • 入社までにビジネスマナーを習得するべきか

などの悩みを抱えています。
大きく分けると、人間関係・仕事に対するスキルなどに対して不安を抱いていると言えます。

内定者研修の必要性

内定者研修は、内定辞退を防止するために行なうという認識の組織が多いのではないでしょうか。
その通りなのですが、それだけでなく、内定者の不安を解消するために内定者研修を行なうと考えるようにしましょう。
内定者に寄り添い、不安を取り除くことで内定辞退の防止に繋がります。

また、この組織は社員に寄り添ってくれそうだというイメージを抱いてもらうことで、入社後の定着率の向上早期退職の防止にもなります。

加えて、採用活動の限られた時間の中だけでは伝えきれなかった企業の魅力を伝える場でもあると考えましょう。

内定者研修に必要な要素とは

内定者研修に必要な要素

それでは、内定者研修に必要な要素を見ていきます。

「働く目的」を明確に

働く目的を明確にできるコンテンツを取り入れましょう。
自己実現のため、自己表現のため、お金を稼ぐため、社会貢献のためなど目的は人様々です。
もちろん、それで構いません。

目的やゴールがはっきりすることで仕事に対する向上心が芽生えます。
「働く目的」を明確にすることは、これから社会人として生活をしていく上で重要な行動です。
内定者それぞれが、何のために働くのか自身の目的が明確になるようサポートしましょう。

「安心感」を抱かせる社内環境のアピールを

内定者の入社に対する不安を取り除くために、企業に対し安心感を抱いてもらえるよう、働く環境がどのようなものか内定者に明確に提示するといいでしょう。

近年は、ライフワークバランスが整っているかどうかが重要視されています。
働く環境を紹介する際、実際に社員の声などを用いると説得力が高いものとなります。
事実と異なる情報を伝えることや、社内環境を過大評価することは、内定者の心が離れていく原因になりかねないので注意してください。

タテ・ヨコのコミュニケーションを大切に

タテ(先輩社員)のコミュニケーションも、ヨコ(内定者同士)のコミュニケーションも両方行えるようにしましょう。
どちらかに偏るのではなく、両方を十分に行なうことが重要です。
座談会や懇親会、グループワークなどがその場となります。

また、本音や素の状態を引き出すゲーム系のワークなどを取り入れることで、相互理解やコミュニケーションに対する満足度がより高いものになります。

アクティビティ導入でメリハリ

座学ばかりで研修を進めるのではなく、アクティビティを取り入れることをおすすめします。
ゲーム系コンテンツや、登山、BBQなどのアクティビティを取り入れることで研修にメリハリが生まれます。

また、普段と違う環境に身を置くことで、いつもはしない内容の会話ができたり、知らなかった一面を知ったりすることもできます。

内定者研修で教えるべきこととは

内定者研修でのレクチャー

それでは、企業側から内定者に向け、研修の中で教えるべきことをいくつかご紹介します。
企業の理念や方針などを伝えることに加え、以下の基本的な項目を指導することをおすすめします。

社会人としての心構え

挨拶・返事・時間を守る、報連相の大切さなど、社会人としての基本的な心構えは、内定者研修に取り入れるべき内容です。
また社会人としての心構えを学ぶことで、「これから社会人になるんだ」という自覚も内定者の中に芽生え始めます。

ビジネスマナー

名刺の交換方法、言葉遣い、身だしなみなど必要最低限のビジネスマナーを身に付けることで、社会人になってからの生活をスムーズに進めることができます。
このような基本的なビジネスマナーを学ぶことで、内定者の入社に対する不安も少し解消されます。

新入社員の時期を越えるとなかなか学び直すことのないビジネスマナー。
最初にしっかりと身に付けられるように指導してください。
ずっと使える知識となるはずです。
また、ビジネスマナーから人を思いやる心や行動の大切さも学べるでしょう。

社会人に必要なスキル

メールの書き方、電話対応、話す能力、聞く能力も社会人として必要なスキルです。
このようなスキルを身につけることは、内定者たちの入社への不安を解消するだけでなく、即戦力としての活躍を期待できるなど企業側へのメリットもあります。

具体的な内定者研修のプログラム

内定者研修のプログラム

内定者研修で取り入れたい要素や、教えるべきことがわかったところで、さらに具体的に内定者研修の内容や運営の仕方についてご紹介していきます。

適切な所要時間、回数は?

内定者研修は、あまり長時間や長期間行わないようにするのがおすすめです。

学生の中には、サークル活動や留学、旅行など学生のうちにしかできないことに時間を使いたいと思う人も多くいます。
あまり、長い時間拘束するような内定者研修を実施すると、内定者の心が企業から離れてしまう原因になりかねません。

プレイライフ株式会社が内定者330名に向け実施したアンケートでは、9割の学生が月に1回のコミュニケーション機会を求めているという結果がでました。
コミュニケーションの形が必ずしも研修である必要はありません。
メールやテレビ電話、懇親会やワークショップなどを利用し、月に1回程度は内定者が、企業や先輩社員、その他の内定者とコミュニケーションが取れる機会を作るようにしましょう。

目的に合わせて使い分けている!研修の方法

研修と行っても様々な実施方法があります。
実施する方法は目的に合わせてチョイスするようにしてください。

個人面談

個人面談では、他の人がいる場所では相談しにくいことも相談することができます。
不安に思っていることや、本音を話す機会になる個人面談は入社までに数回、定期的に行なうことをおすすめします。

グループワーク

グループワークでは、その他の内定者や先輩社員とコミュニケーション機会を生むことができます。
また企業側は、学生側のコミュニケーション能力や、協調性などを見ることができます。

座学

座学では、企業や業界の歴史を勉強するなど、知識を内定者に共有したい際におすすめの方法です。
ただ、座学ばかりを行なっていると、内定者は受け身になり、研修に対する満足度が低くなる可能性も考えられるので注意が必要です。

e-ラーニング

動画を視聴する形で勉強を行なうe-ラーニングは、自分のペースで学習を進めることができます。
また、自宅など好きな場所で学習を進められるのがメリットです。
企業側にとっては、動画コンテンツを用意すればその後のコストがかからないのもメリットの1つと言えます。

通信教育

テキストを使用し学習をすすめる通信教育は、e-ラーニングと同じように自分のペースで、また自宅で学習することができます。
e-ラーニングと異なる点は、テキストを用意し郵送する手間はかかりますが、内定者の通信環境に関係なくどのような場所でも学習することが可能です。

最後にレポートを提出してもらったり、テストを実施したりすることで、理解度を確認することもできます。

複合型

複合型研修(ブレンディッドラーニング)は様々な方法を組み合わせて行なう研修です。
様々な実施方法を組み合わせることで様々な角度から内定者をフォローできます。
一般的には、対面型の研修とe-ラーニングを組み合わせて実施されています。

外注と内製どっちがいいの?

外注した内定者研修

内定者研修は外注と内製とどちらの方がいいのでしょうか?
それぞれのメリットや、外注の特徴をご紹介していきます。

外注と内製のメリットとデメリット

まずはそれぞれのメリットとデメリットです。
社内の状況や、実施したいコンテンツに合わせて外注するのか、内製するのか判断してください。

外注のメリット

  • 自社にぴったりの講師をチョイスできる(社内で講師を育成するコストがかからない)
  • プロの視点を学ぶことができる
  • 人事部などの負担を減らすことができる

外注のデメリット

  • ノウハウが蓄積されない
  • 相応のコストがかかる
  • 修正や変更に重要に対応できない場合も

内製のメリット

  • ノウハウが蓄積できる
  • 社内の状況や方針に十分に考慮した内容にできる
  • 修正や変更に重要に対応できる

内製のデメリット

  • 社内コストがかかる
  • 十分な量と質の確保が難しい
  • 我流の研修内容になってしまう可能性がある

外注だと何ができる?サービス例

外注で内定者研修を実施する際はプロの講師に指導を依頼できるため、社内で講師を確保するのが難しい研修内容も実施することが可能になります。

また、外注することで用意に対する時間のコストだけでなく、必要な道具や機材が多い場合、金銭面でのコストが抑えられることも考えられます。

外注で実施できる研修の例は以下です。

  • チャンバラ合戦
  • クイズバトル
  • お絵かきなど美術系のコンテンツ

道具が必要な場合や、専門の知識が必要な場合だけでなく、クイズバトルなど司会者の腕がコンテンツの盛り上がりを左右する場合も外注した方が参加者満足度が向上するでしょう。

負担が大幅に削減できるのが外注のメリット!

プロの力を借りられるだけでなく、運営や導入フォローまでサポートしてくれるサービスは、社内の負担を大きく削減でき大きなメリットを感じられるでしょう。

特に、ノウハウがない中で、研修に取り入れるべきポイントや、内定者に指導すべき項目を押さえた研修の企画・実施、それに加え実施後の参加者アンケートや満足度調査は大きな負担がかかります。

全て外注するコストがかけられない場合は、専門の知識が必要となるコンテンツや、盛り上がることで満足度が向上するグループワーク系・ゲーム系のコンテンツのみを外注してもいいでしょう。

外注はいくらかかる?料金相場

相場は、受講する人数やコンテンツによって様々です。
数十万する研修もあれば、1人あたりの料金が設定されており、受講人数が少ない場合は数千円〜数万円で済む場合も。

また、コンテンツ内容だけでなく、レポート作成や満足度調査など、研修後のサポートも充実しているかなどをチェックしましょう。

 どうやって比較検討をすればいいの?

外注の業者を選ぶ場合は、以下のことに注目してみてください。

  • コンテンツ内容
  • 実施回数や期間
  • 実施できるコンテンツの幅の広さ
  • 研修後のサポートはあるか
  • 料金(1人あたりの単価はいくらになるのか)

これらの要素を比較し、条件に近い外注先を選んでください。

おすすめのサービス

導入を検討している方に、おすすめのサービスはこちら。

バヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

数々の遊びをプロデュースしてきたプレイライフ株式会社が運営するバヅクリは、「遊び」を通してチームビルディングができるサービスです。
オンラインでも実施ができ、お絵かきや、マインドフルネス、クイズバトルなど80種類以上の様々なコンテンツが用意されています。

講師を務めるのはその道のプロ。
深い視点のレクチャーを受けることができるだけでなく、講座の運営もスムーズで、盛り上がりに欠けることもありません。
楽しみながら相互理解を深められ、内定辞退の防止や、入社後の定着率の向上が期待できます。

また、企画から運営までをお任せできるので社内コストを大幅に削減できます。

内定者研修を行なう上での注意点

注意すべき内定者研修

最後に、内定者研修を行なう際の注意点をご紹介します。

内定者研修への参加の強制はしないようにしましょう。
内定者の不安を取り除き、企業の魅力を発信し、組織への愛着を抱いてもらうための内定者研修ですが、押し付けがましい指導や、参加を強制しては、内定者の心が離れていく原因になります。

また、強制参加の場合、参加の義務があるものは労働をしているとみなされ、給与を払う必要がでてくる場合も。
また自由参加としていても、業務に必要不可欠なスキルの習得など事実上、参加が必須となる場合も給与を支払う必要があるとみなされます。

労働に関する決まりを無視し内定者研修を行なった場合、罰せられる可能性もあるので充分に注意しましょう。

まとめ

内定者研修は、

  • 内定者の不安を取り除くもの
  • 企業や業界の魅力を伝える場

ということを念頭におき、ポイントをしっかり押さえることで参加者の満足度の高い研修を実施してください。