コロナ禍で9割の内定者が不安を抱えている

9割の内定者が抱える不安
出典:バヅクリ

弊社が内定者320名に向け実施したアンケートでは、コロナ禍で約9割もの内定者が、入社に対し「不安、心配な気持ち」があると回答しています。
これらの不安が重なっていく上で、企業側からのフォローがなにもないと、内定者からの内定辞退を招く可能性が高くなります。

近年、いくつもの企業から内定を獲得し、その中から入社する会社を選ぶ学生が増えてきています。また、この傾向は優秀な学生ほど強いと言えます。
内定を出した後、なにもフォローをしてくれない企業よりも、入社に対する不安に寄り添ってくれ、それを解消する手助けをしてくれる企業に入社したいと内定者は思うものです。

また学生から、内定を迷いなく承諾してもらうポイントとして、
・企業は自分のことを理解し内定を出してくれている
・自分自身で入社先を選んだ
という思いがあるという点が挙げられます。

学生からの内定辞退を防ぐには、相互理解を深め、内定者の不安に寄り添い、その不安を払拭するための研修などの内定者フォローを行うことが重要になってきます。

内定者の不安とは?

内定者の不安

内定者の不安を払拭する研修を行うためには、まず内定者がどんな不安を抱いているのかを知ることが大切です。
コロナ禍だからこそ抱く不安、いつの時代も内定者が入社に向け抱く不安、人それぞれ様々な不安を持っていると思いますが、ここからは内定者が不安に感じる要素をいくつかご紹介していきます。

ビジネスマナー

入社後、社会人としてしっかりとやっていけるのかや、スムーズに社会人生活のスタートを切れるのかという不安を抱いている内定者が多く、入社前にあらかじめ基本的なビジネスマナーを学びたいと思っている人が多いようです。

言葉遣いや服装、メールの書き方、ビジネス文書の表現など、社会人からすると当たり前のことかもしれませんが、学生からすればわからないことや、知らないことが多いもの。
基本的な型はもちろん、よくある失敗談などを交え社会人の基礎的なマナーを伝えるようにしましょう。

入社する企業の理解が足りているか

企業や業界に対する理解は、就職活動の期間だけの知識では不十分なこともあります。
そのため、入社までに企業理解や業界理解をさらに深めたいと考える内定者も多く、それらを深めることで、入社後の企業とのミスマッチを防ぐこともできます。

また、コロナ禍において今までとは大きく変わった社会情勢の中で、自分の行こうとしている業界の動向や、企業の立ち位置、そこでこれから求められるスキルや人物像を知りたいと思う内定者も多いでしょう。
企業は何を目指し、どのような人物を求めているのか明確にする必要があります。
それを知ることで、内定者は入社に向けての準備がしやすくなるだけでなく、モチベーションの上昇にも繋がります。

入社後のスキル

タイピングやパワーポイントの使い方、便利なショートカットキー、電話対応の仕方など、入社後に必要となる基本的なスキルに自信がない内定者は多いと思いますが、身につける機会をなかなかな作り出せないものです。
どういったスキルを持っているといいか、現場の声を聞きたいという内定者も多くいます。

パソコンを使い調べ物はしたことがあるけれど、Microsoft Officeなどビジネスに必要となるソフトはほとんど使ったことがないという学生も少なくありません。
また、チャットツールが普及し、普段通話をしない学生も多いので、電話対応を不安視する内定者も多数見受けられます。

人間関係

人間関係も入社後の生活を想像し、不安に感じる点です。
特にコロナ禍では内定式もオンラインで開催されるなど、同期と繋がりを作る機会も少なくなっています。
また、同期だけでなく、上司や先輩にもどんな人がいるのか、うまくやっていけるのか不安に感じることもあります。
どんな社員がいるのかや、オフィスの雰囲気、カルチャーを内定者に伝えるようにしましょう。

各社内定者フォローの現状

内定者フォローの各社現状
出典:NHK 大学生とつくる就活応援ニュースゼミ

新型コロナウイルスが流行する中で、内定式や、入社式、新入社員研修をオンライン開催にシフトする企業が増えてきています。
リクルートキャリアが行なったアンケートでは、半数の企業が内定式をオンライン、またはオンラインとオフラインの両方で行なったと答えています。

それと同じく内定者フォローを目的に行う研修や懇親会も、オンラインで実施する企業が増えてきているようです。
集団感染防止のため避けたい「密閉・密集・密接」の三密を回避できるだけでなく、会場まで電車などで移動もしなくていいので感染リスクを格段に下げられます。
地方に住む内定者は、特にそのメリットを感じられるでしょう。

参加者側だけでなく、企業側にも会場費がかからないなどのメリットもあります。

内定者もオンラインでの開催を希望している

オンラインでのフォローを希望する内定者
出典:バヅクリ

また、弊社が行なったアンケートより内定者の意見を見ると、オフラインよりもオンラインでの内定者フォローを求めているという結果になりました。
同期との交流の機会や、研修などのスキルを身につける機会を設けてほしいけれども、新型コロナウイルスへの感染リスクは避けたいという気持ちの現れであると受け取れます。

また、新型コロナウイルス流行下での企業の対応を見て、緊急事態に柔軟に対応してくれる会社かどうか、社員を大切に思っている会社かどうかを判断をしている内定者も少なくありません。
企業に対するイメージや、感染リスクなどを考えると、オンラインでの対応が可能なものはできる限りオンラインにシフトする方がいいでしょう。

内定者の不安を払拭するオンライン研修のポイント

オンライン研修のポイント

コロナ禍においてメリットの多いオンライン研修ですが、ここからは内定者の不安を払拭する満足度の高いオンライン研修を行うためのポイントをご紹介していきます。
ポイントをしっかり押さえ、内定辞退を防げる意義のあるオンライン研修を行いましょう。

事前準備編

まずは事前準備に関するポイントです。
少しの手間を加えることで、研修の質を高められます。

課題の事前発表で、期待感を高める

グループワークなどの課題を事前に発表し、内定者の研修に対する期待度を高めましょう。

そうすることで、参加者が研修の内容や学べることを予想でき期待値が高まるだけでなく、事前に下調べや準備を行うため、学びがより深いものになります。
ワークの内容を企業理解や業界理解に関するものにすれば、企業や業界に関しての理解がとても深くなります。
そして、内定者に準備をしてもらうことにより研修でのアウトプットの質も高くなります。

「内定者だから知ってほしいコンテンツ」を配信する

事前に、内定者SNSやメールなどを利用し、内定者だから知ってほしいコンテンツを発信しておきましょう。
会社の雰囲気やカルチャー、どのような社員がいるかなどをあらかじめ発信しておくことで、研修当日に企業に関する質問をしやすくなります。
また、研修後に質問タイムを設ける場合は、事前に質問を募集しておいてもいいでしょう。
企業の情報を日頃から発信することで、会社を身近に感じてもらえるだけでなく、先輩社員の姿を見ながら社会人になる自覚を持たせることもできます。

企業情報の発信は内定者用SNSなど気軽に、そして効率的に発信が可能なツールが、様々な企業からサービスが提供されているのでぜひ利用してみてください。
内定者用SNSツールを導入することで、オンライン研修や懇親会などでは不十分だった内定者同士の繋がりを強くするきっかけや、企業と内定者の相互理解を深めるきっかけにもなるでしょう。

内定者フォローツールについて詳しくはこちらへ

タイムテーブルや服装・持ち物など詳細を共有する

当日のタイムテーブルや、服装、用意するもの、カメラはONにするかOFFにするかなど、詳細まで細かに共有するといいでしょう。
慣れない点が多く、他の参加者にすぐ疑問点を聞くこともできないオンライン研修では、事細かに情報を共有した方が、参加者である内定者の不安を取り除くことができます。

当日編

内定者が自発的に参加したくなるオンライン研修にするためのポイントをご紹介します。

現場の声を反映した研修内容に

内定者の不安に寄り添う内容となるだけでなく、現場の社員の声も反映した研修内容になるように気をつけましょう。
入社後、実際に現場で求められるスキルと、研修内容に乖離が生じないようにするのが大切です。
それが、入社に対する内定者の不安を取り除くことにも繋がります。
社会人になってからのことを想像でき、入社後の生活もスムーズになるでしょう。

また、実際に働く社員の声を聞くことは、内定者のモチベーションにも繋がります。
座談会や、現場の社員への質問タイムなどを設けましょう。
オンラインでは、発言にタイムラグが生まれたり、発言のタイミングが重なったりしやすいため、ファシリテーターがリードするようにしてください。

内定者が自発的に参加できる仕組みを

一方的に企業側が発信する研修内容では、内定者は飽きがきてしまいます。
受け身ではなく自発的に研修に参加できるような仕組みを作りましょう。

おすすめの方法は、グループワークを研修内に取り入れる方法です。
他の内定者と話すことにもなり、同期同士の繋がりを作る機会にもなります。
その際、1人1回は発言する機会を作るようにするといいでしょう。

また講義型の研修の際もチャットツールを使い、参加者に意見を求めたり、反応を求めたりしましょう。
何時間もずっと画面を見続けているだけでは、参加者は集中力が切れてしまいます。
また、それを通し企業側は理解度の把握もできます。

休憩時間を入れメリハリのある研修を

研修が数時間になる場合、間に休憩を入れるなどしてメリハリのある研修を行なってください。
何時間も集中は持たないものですし、オンライン研修になると家というリラックスできる空間で、長時間画面を見ていることになり余計に集中が長い間持たない環境となります。

研修後編

オンライン研修を「ただ受講した」「画面を見ていただけの時間」とならないために、おすすめのアクションをご紹介します。

内定者研修で学んだことを発信してもらう

研修後は、noteや内定者のコミュニティ、レポートなどを通し研修で学んだことを発信してもらいましょう。
文章に落とし込むことで、学びがより鮮明になります。
また、次のアクションまで考えることで、学んだことを次に活かせるようになります。

この発信に対して人事担当者がフィードバックを行うことで、内定者とのコミュニケーション機会を創出でき、相互理解を深めることや、入社に向けてのモチベーションをあげることにも繋がります。

オンライン研修後もこまめにフォローを

オンライン研修が終われば入社まで内定者を放っておくのではなく、その後もこまめにフォローを行うようにしましょう。
定期的に企業の情報を発信するSNS投稿や、メールの送信を行なったり、社内イベントの様子や先輩社員へのインタビュー動画などを配信したりなど、内定者と定期的に繋がりを持てるようにしてください。

フォローの目的を明確にし様々な角度から企画を行い、内定者が飽きがこないようにするのが重要です。
また、必要以上に内定者との距離を縮めすぎると内定者は「監視されている」と感じる場合もあるので注意が必要です。

内定者フォローの種類・事例はこちらから

内定者フォローは月に1回行うのがいい?

1ヶ月に1度のフォローを希望する内定者
出典:バヅクリ

最後に、研修などの内定者フォローを行う頻度についてです。
9割の内定者が月に1度程度、内定者フォローなど企業と内定者とのコミュニケーション機会を求めているというアンケート結果がでました。

月に1回と聞くと多いなと感じる企業もあるのではないでしょうか?
自社で内定者フォローを行う時間や人のコストをかけられない場合、ツールや研修代行サービスなどを利用して、他者の助けを借りてみるのもいいでしょう。

内定者フォローツールについて詳しくはこちらへ

まとめ

内定者の不安に寄り添い、それを払拭できる満足度の高い内定者研修を行なってください。
そのためには

  • 内定者が不安に感じているポイントを知る
  • 課題の事前共有など前準備を行う
  • 自発的に研修に参加したくなる仕組みづくりをする
  • 研修後学んだことをアウトプットしてもらう

などの点がポイントとなります。
冒頭でも話した通り、迷いなく入社を決める内定者は、「自分自身がこの会社を選んだ」「企業も自分のことを理解し入社を認めてくれた」という気持ちがあります。
内定者研修が、内定者、企業共に相互理解を深められ、入社に向け前向きになれる時間になることを願っています。