チームワーク不足のデメリットとその原因

チームワーク不足によるデメリット

まずはじめに、チームワーク不足の原因と、チームワークが機能しないことで起こる悪影響はどのようなものか確認してみましょう。

モチベーションの低下

チームワークが機能していないと、従業員のモチベーションが低下しやすくなります。
ただ人が集まっているだけでは意味がなく、チームの目指すべき方向性や、チーム目標を達成することの意義を伝えないとモチベーションは高まりません。

また、チームの目標を理解していても、チームの中で自分の役割が見出せないと自己効力感が欠如し、モチベーションが下がってしまいます。

ギクシャクした人間関係

チーム内の人間関係がギクシャクしているのも、チームワークが高まっていない状況といえます。
チームで集まる人材は、必ずしも馴染みのある仲良しメンバーではないので、お互いの自己開示時間をしっかり設けなければなりません。

メンバー同士の個性、考え方が理解し合えていても、業務を進める上で考え方が変わったり、意見が衝突したりする場合もあります。
その都度、コミュニケーションをとっていかなければ、チームワークは低いままとなるでしょう。

生産性の低下・サボりの出現

チームワークが高まっていないと、チームの生産性が落ちて、中にはサボるメンバーも出てくるかもしれません。
一人ひとりが高い意識をもってチームに貢献できていなければ、それはチームではなく単なる集団に過ぎません。

チーム員の役割分担が不明瞭だと、主体性を失い、お互いの仕事の進捗や取り組み方にも無頓着になります。
生産性が低く、メンバーのコミット具合に不安を感じたらチームワークの状況を見直すサインと受け止めましょう。

チームワークを高める具体的方法

チームワークを高める具体例

チームワークを高めるための、具体的なアプローチ方法を3つご紹介します。

ビジョンと目標の共有

チームワークを高める最初のステップは、なぜチームが作られたのか背景と目標を共有することです。
チームビジョンや目標を明確化することで、チーム員のモチベーション低下を防ぎます。

ビジョンや目標を共有する際は、ただ一方的に伝えるのではなく、チームメンバーを巻き込んで一緒に作るのもおすすめです。
与えられた目標よりも、一緒に考え、言語化したほうが自分事として意識を高めやすいためです。

その他にも、次のポイントを押さえながらビジョン・目標の共有を行うと効果的です。

■ビジョン・目標共有の際のポイント

  • ビジョンはエピソードを用いながら、ストーリーとして話す…印象に残りやすいため
  • 目標設定は定量・定性の2軸でわかりやすく…ビジョナリーな定性目標とあわせて、数値で確認できる定量目標をセットする
  • 目標設定だけでなく、目標達成時の賞賛方法も策定する…月に1度の振り返り時間の設定や、目標達成時の表彰、ご褒美なども先に設定する

コミュニケーションの円滑化

チームワークを高めるために、コミュニケーションの円滑化は必須です。
言いたい事が話せない、反論・意見を言いづらい雰囲気、コミュニケーション頻度が少ないなど、コミュニケーションにはさまざまな課題が想定されます。
コミュニケーション方法、量、質、タイミング、継続性に着目して、必要な施策を検討しましょう。

コミュニケーション方法

コミュニケーション方法は、対面、電話やメール、チャットやSNSなどの方法があります。
チームメンバーの特徴や希望を加味して、適切な手法を選びましょう。

コミュニケーションの量と質

1日1回の電話やり取りで十分と感じる人と、1日何度もやり取りしたほうが安心と思う人など、チームメンバーによって適切なコミュニケーション量は異なります。
とはいえ、「チームメンバーが必要としていないから」といって、安易にコミュニケーション頻度を落とすのはおすすめしません。

また、量ばかりに意識を向けず、内容の濃いコミュニケーションがとれているか、その都度確認しながら質の担保を心掛けて下さい。

コミュニケーションのタイミングや継続性

コミュニケーションを円滑にするには、相手に合わせたタイミングと手法でコンタクトをとること、また中長期にわたってコミュニケーションを継続していくことがポイントです。
仕事中のコミュニケーションはもちろん、ランチミーティングやレクリエーションなど、タイミングを変えながら対話をしていきましょう。

役割の明確化

チームワークを強化するには、一人ひとりの役割、かかわる範囲の線引きを明確にしなくてはなりません。
チーム目標をメンバー個人の目標と業務範囲に落とし込むことで、サボり防止や生産性の低下の抑制につながります。

ただ役割分担して終わりではなく、それぞれに何を期待しているか伝えることや、「なぜこのミッションを任せたのか」と、タスクや課題を割り振った背景をセットで伝えると腹落ちしやすいです。

チームの業務が進んでくると、どうしても緊張感がなくなり途中で気が抜けてしまいがちなので、社内SNSやチャットグループなどでお互いの業務進捗を常に見える化する方法もおすすめです。

チームワークが高まることで得られるメリット

高まるチームワーク

チームワークが高まることで得られるメリットを、改めて3つご紹介します。

1. 生産性の向上

チームワーク力が高まると、企業の生産性の向上が期待できます。
一人に仕事を任せた場合、納期までに終わらなかったり、期待した成果を出しきれなかったりしたときリカバリーが難しいです。
チームで仕事をする体制が整えば、万が一誰かが失敗したとしても、他のメンバーで補い合うことが可能です。

2. 個人では達成し得ない目標を達成できる

チームワークの考え方は、「1+1=2」ではなく、「1+1=10」というように、1人ひとりの力を最大化していくものです。
個人に仕事を任せるよりも、チームに仕事を与えたほうが、より大きな目標達成が可能になります。

3. 変化に対応し最適なアウトプットを出せる

チームワークの高い組織は、変化に柔軟に対応することが得意です。
一人では限界がありますが、多様なスキル・バックグラウンドをもったメンバーが集まれば、さまざまな課題に対してアイデアを出し合い、スピード感をもって対処できるでしょう。

チームワークの鍵を握るリーダーの役割とは

チームワークを高めるリーダー

チームワークを高めるには、チームのリーダーに重要な役割があります。

多様な価値観をもった人材が集う場で、メンバーの意思統一を図り、全体の進捗管理を押し進めるリーダーは必要不可欠です。

従来は、メンバーから信頼されることや、チームの心理的安全性を保つために取り組むことがリーダーの役割の一つでしたが、昨今では新たなリーダーシップの形も着目されています。

新たなリーダーシップの形

昨今、着目されているリーダー像として、オーセンティックリーダーシップとサーバントリーダーシップがあります。
それぞれのリーダーシップの形を、簡単に解説します。

オーセンティックリーダーシップとは、「自分らしさ」を大事にしながら、型にはまらない手法でアプローチするリーダーシップです。
従来の「リーダーはこうあるべき」という一つの考えにこだわらず、その人が良いと思った手法で、自分自身の価値観でチームを率いる考え方です。

また、サーバントリーダーシップは、「サーバント=使用人、奉仕者」という意味にあるように、メンバーの味方として強く支援していく形のリーダーシップです。
強く引っ張っていく一匹狼のようなリーダーではなく、メンバー一人ひとりに寄り添い、他者支援のスタンスでチームを統一していくリーダーが注目されています。

チームワークを高める際のキーパーソンとなるリーダーについて、リーダーシップの在り方から考え直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

チームワークの高まっているチーム

チームワークを高めていけば、企業の生産性アップや業務効率化が期待できますし、不確定要素の多い現代に適応することが可能です。
チームワークを強化するためには、チームワークに紐づく課題を理解し、自チームに不足している要素は何か、一つずつ洗い出す必要があるでしょう。

チームワークを高めるキーパーソンとなるリーダーの在り方も再考しながら、自社のチームについて見直してみて下さい。