ユニークな福利厚生制度を設計すると得られるメリット

ユニークな福利厚生

福利厚生とは、従業員やその家族が賞与の他にプラスαで得られる報酬のことを指します。福利厚生には2種類あり、社会保険など企業が従業員に対し提供しなくてはならないと法的に決められた「法定福利厚生」と、企業がそれぞれ内容を決める「法定外福利厚生」があります。

それぞれの会社が様々な内容のものを自由に導入できる法定外福利厚生。
これにユニークなものを設計することで、得られるメリットがあります。
まずはユニークな福利厚生を導入・実施するメリットを知りましょう。

社員のエンゲージメントがアップする

ユニークな福利厚生を設計することで、社員のエンゲージメントがアップします。
他社にはない制度を利用できることを魅力に思うためです。

しかし、他社と異なる福利厚生の内容を導入際は、ただユニークさを求めるだけでなく、モチベーションの向上、離職率の低下、コミュニケーション活性などの目的を明確にし福利厚生を設計しましょう。

自社のブランディングに繋がる

オリジナリティあふれる福利厚生を設計することで、自社のブランディングになります。
終身雇用制度がなくなり、近年では転職をする人が増えてきました。
転職先を決める際、どのような福利厚生があるかを重要視する人も多くいます。
ユニークな福利厚生を導入することで、優秀な人材の獲得に繋がる可能性もあるのです。

【目的別】ユニークな福利厚生制度10選

ユニークな福利厚生の事例

それでは、目的別でユニークな福利厚生の制度をご紹介していきます。
それぞれの企業でどのような内容で実施されているのかぜひ参考にしてみてください。

社員に休暇を取ってほしい

まずは従業員に休暇を取ってほしいという目的で実施されている福利厚生の内容をご紹介します。
しっかり休暇を取ることでパフォーマンスが向上するだけでなく、プライベートも充実させられ働きやすい会社だと企業への定着率もアップするでしょう。

1. サイボウズ株式会社

ソフトウェア開発や、業務改善サービスを行っているサイボウズ株式会社では、2018年より4月より『働き方宣言制度』という制度が取り入れられています。
決められたものの中から働き方をチョイスするのではなく、完全に自分で働き方をカスタマイズできます。
曜日別に働く時間・場所・残業の可否などを自分で決め社内に発表します。

これまで同社は9種類の働き方の中から好きなものを選べるスタイルでしたが、それでも社員全てのニーズには答えられないとし、この制度が施行されました。
2005年には28%あった離職率が、4%まで減少したそうです。

参考:サイボウズ株式会社

2. アイリスオーヤマ株式会社

生活用品の企画、製造、販売を行っているアイリスオーヤマ株式会社では、有給休暇以外に2つの休暇を用意しています。
1つ目は、年次有給休暇と公休日を含めて3日以上連続した休暇取得可能な『リフレッシュ休暇』です。
2つ目は、誕生日や結婚記念日など自身が定めた記念日に1日の休暇取得可能『アニバーサリー休暇』です。
このような有給休暇以外に休暇を取得できる制度を設ける企業は年々増えてきています。

参考:アイリスオーヤマ株式会社

社員が育児に専念できる機会を与えたい

ライフステージや、ライフスタイルが変わる大きな要因の1つである、出産や育児。
子育てに専念できる環境を作り出すための支援・制度を導入している企業をご紹介します。

3. 大和ハウス工業

住宅総合メーカーの大和ハウス工業には、育児を支援する制度が多くあります。
例えば、子供1人に対し100万円を支給する『次世代育成一時金制度』。
また、子育て中の支援だけでなく、育休後にスムーズに職場に復帰できるよう上司と面談を行う『育児休業復帰サポートプログラム』という制度も導入されています。

参考:大和ハウス工業

4. 株式会社ZOZO

ファッション通販サイトなどのサービスを運営する株式会社ZOZOには、『家族時短』という制度があり、育児や介護はもちろん、ペットや同居人などスタッフが「家族」と認識する人や動物のサポートが必要な場合、1日2時間まで短縮で時短勤務ができます。
時短の時間は30分〜設定できます。

参考:株式会社ZOZO

社員の健康管理を支援したい

業務のパフォーマンスを安定させたり、向上させたりするためには健康でいることが大切です。
従業員の健康管理を福利厚生を通して行っている企業の取り組みをご紹介します。

5. レバレジーズ株式会社

メディア・マーケティング事業、人材アウトソーシング事業、転職エージェント事業などを展開するレバレジーズ株式会社では、始業1時間前の時間を使いヨガのレッスンを行っています。
社内の太陽が差し込む会議室を会場とし、開催は月2回。
希望者が参加できます。

健康状態の維持やリフレッシュになるだけでなく、コミュニケーションの醸成にも繋がっています。

参考:会社で朝ヨガ!?レバレジーズのコミュニケーション活性化制度

6. freee株式会社

事務管理を効率化するためのクラウドサービスを運営するfreee株式会社。
同社では、勤務中の食事や飲み物を全て無料で提供する『ドリンクフリー』の制度を通し、食事面での社員の健康管理をサポートしています。

また、『オフカツ』と呼ばれている部活制度では、様々な部活動の費用などを企業がサポートしています。
自転車部など運動系の部活もあり、運動不足の解消だけでなく、社内コミュニケーションの活性にも繋がっています。

参考:freee株式会社

社員のキャリア形成を支援したい

従業員のモチベーションをアップさせるためには、キャリア形成の支援を行うことも重要です。
福利厚生を通してキャリア支援を行なっている企業はどのような内容の制度を導入しているのでしょうか?

7. 株式会社アカツキ

ゲームを軸としたIPプロデュースを行う株式会社アカツキでは、従業員が誰でも役員を指名しランチに行ける『役員ランチ』という制度があります。
利用できるのは月1回で、経費は会社負担です。
従業員は役員と直接意見を交わしたり、キャリア相談をすることができます。

その他にも『Akatsuki Power UPセッション』とし、経営コンサルタント、人材コンサルタントなど各界の著名人を講師に招き、隔月程度の頻度で社内でクローズドな研修も実施されています。

参考:株式会社アカツキ

8. yahoo!株式会社

インターネットを軸に様々な事業を展開するyahoo!株式会社には『サバティカル制度』という制度があります。
この制度は、キャリアや経験、働き方を見つめ直すための休暇が取れる制度で、勤続10年以上の正社員を対象に、2~3カ月の範囲で取得ができます。
その間、一定期間企業側が支援金を支給します。

その他、専門的知識や語学を集中的に身につける機会を得られるための制度として『勉学休職制度』というものもあります。
勤続3年以上の正社員を対象に、最長2年の期間で取得可能です。

参考:yahoo!株式会社

社内でのコミュニケーションを円滑にしたい

社内のコミュニケーションを活性化させるために、導入されている福利厚生をご紹介します。

9. 株式会社Donutu

ゲームとWebサービスを展開している株式会社Donutuでは、社内コミュニケーションを活性化させるため、飲み会やランチ代の1部を企業側が負担する『メンバーコミュニケーション費補助』という制度があります。

その他、四半期に1回、雇用形態に関わらず参加可能な全社交流飲み会を開催。
こちらは全額会社がサポートしてくれます。

参考:株式会社Donutu

10. アキュラホームグループ

注文住宅の事業を行う株式会社アキュラホームでは、贈呈式を開き、結婚をした社員に輪島塗夫婦椀を結婚祝いとしてプレゼントしています。
家族の繁栄が永代続きますようにという想いを込めて送られているそう。

参考:アキュラホームグループ

ユニークな福利厚生制度を設計する上での注意

ユニークな福利厚生の注意

各企業、バラエティ豊かでユニークな福利厚生を導入していることがわかりました。
それではここから、ユニークな福利厚生を設計する上で注意したいポイントをご紹介します。

目的は明確になっているか

その福利厚生を施行する目的が明確になっていますか?
ユニークさばかりを求めて、目的が分からない、または、目的と逸れたものになっていないか注意してください。
目的がはっきりとしていない制度は、利用後の満足度も低くなる可能性があり、利用率やリピート率も低下する場合があります。

社員に活用してもらえるか

どれだけユニークでインパクトのある福利厚生の内容を考えても、社員に利用してもらえるものでなくては意味がありません。
利用することがハードルの高いものではないか、気軽に利用ができるか、利用したいと思もうものであるかを考えましょう。
また、従業員の興味関心を引いたり、利用したりしてもらうためには、制度の名前のつけ方もポイントになります。

コストと効果は割りが合っているか

導入や実施にかかる時間や金銭のコストと、導入したことにより得られる効果は割りに合っているかを確認しましょう。
また、期待する効果を実感するためには1度の実施だけでなく、長期間必要となる制度もあります。
継続し実施できるかもチェックするべきポイントです。

従業員の満足度の高い福利厚生制度を設計する方法

満足度の高い福利厚生

最後に、満足度の高い福利厚生を設計するうえで押さえておきたいポイントをご紹介します。

社員にアンケートを取る

社員にアンケートを取るなどし、ニーズのある制度は何かを確認しましょう。
現場の社員の声を聞くことが重要です。
また1部の社員だけが利用できるものでなく、どの年代の社員も均等に利用できるものの方がいでしょう。

制度制定のアナウンスをする

福利厚生を設定しても、従業員に利用してもらえなければ意味がありません。
ただ設計するだけでなく、使ってもらえるように設定や施行のアナウンスを行いましょう。
意外と「そんな制度があったのは知らなかった」という従業員も多くいるものです。

また、利用者へアンケートを取りそのデータを元に改善を行なったり、その他の従業員へ利用した感想をシェアしたりするのもおすすめです。

他企業の手を借りる

福利厚生を企画・運用するのには、時間のコストがかかります。
社内リソースでまかないきれない場合は、福利厚生に使えるサービスを提供している他社の力を借りるのも1つの方法です。
福利厚生のためのサービスを行う企業には様々なノウハウがあるため、知識がまだあまりない企業でも、社員の満足度の高い福利厚生を設定・運用することができます。

福利厚生のおすすめサービス

それでは、いくつかおすすめのサービスをご紹介します。
新たに福利厚生を実施する際の参考にしてみてください。

バヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

様々な遊びをプロデュースしてきたプレイライフ株式会社が運営するバヅクリは、遊び・体験を通してチームビルディングができるサービスです。
このサービスは福利厚生のためのツールとしても利用できます。

図工、マインドフルネス、オンライン焚き火などを通し、社内コミュニケーションの活性や、社員のリフレッシュを期待できます。
どの講座も講師はプロが行い、他ではなかなかできないような本格的な体験をすることができます。

オンラインで利用できるので、コロナ禍での福利厚生としてもおすすめです。
参加者満足度は98%を超え、多くの企業で導入されています。

料金:110,000円〜
https://buzzkuri.com/

福利厚生倶楽部

福利厚生倶楽部
出典:株式会社リロクラブ

株式会社リロクラブが運営する福利厚生倶楽部に加入することで、レジャー、健康、暮らし、学びなど、バラエティ豊かな多くのサービスを利用することができます。
12,600社もの多くの企業が利用しているサービスです。

まとめ

ユニークな福利厚生を導入・施行し、従業員のエンゲージメントを向上させるだけでなく、社外の人に向けてのアピールやブランディングも行いましょう。

ただ、インパクトやユニークさばかりを求めるのではなく、従業員が利用したいと思うものでなくては意味がありません。

  • 社員にアンケートを取る
  • 導入や施行のアナウンス、利用者の感想のシェアを行う

などをし、多くの従業員に利用してもらえる福利厚生を実施してください。